均整法と言っても聞いたことのない方が殆どかと思いますので、簡単に説明させていただきます。正式には「身体均整法」と言いまして、愛媛県出身の亀井 進先生が創始された整体及び、手技療法の一つです。
では、均整法とはなんぞや、となると一番伝わりやすいのが、「運動(可動)制限の解除」となるかと思います。
身体は故障(病気、痛み、緊張、弛緩、違和感、不快感など)すると、歪んだり、動きが悪くなったり、硬くなったり、知覚が変化したりします。均整法ではこのことをひとまとめに「運動制限」と呼び、これに着目しています。運動制限があると、身体に故障が起きる原因と考えます。このように運動制限と故障は相関し、それを解除、軽減させることにより、身体の故障が回復することが、多くの経験で明らかになっています。
亀井先生が、手技療法の神髄を「運動制限の解除」と喝破されたのは、卓見だったと私たちは大いに誇りに思ってます。
周囲に肝硬変や肝炎の方がいましたら、写真の向かって左側(本人の右側)の手を当てている肋骨の部分を、手根部で軽く押してみて健康な方と比較してみてください。硬かったり、痛みがあったり、違和感、不快感があります。
また動脈硬化や高血圧症の方がいましたら、反対側を同様に押してみて、健康な方と比較してみてください。
これらは運動制限と疾患、症状との関係をしめす、よい例だと思います。
参考資料・身体均整法学園講師 宮川幸次郎「経絡操縦法」